「透……私になにする気っ?」

「いや、わかんないな。夜にならないと」

夜にって、

いや。

マジで。怖いんだけど。




「やだっ!」

「そう言われても……。まぁ、努力はする……」

透は少し困った顔して、苦笑い。




「うー……」

「わかった。じゃあ……付き合うの、保留にしようか?」

そう言って、透は私から手を離してしまった。

手を離されると、ちょっと寂しくなる。

だって、好きだし。




じっと透を見ていたら、また手を出してくれた。

「やっぱ、手はつなご」

だって。




ニヤけるっ!




そんな私を見て透は、

「わかりやすいヤツ」

って言って、笑っていた。