「小堀……好き」

う……わぁ。




背中越しに囁かれ、一気に体が熱くなる。

「私は……好き、じゃないよ?」

とか言いつつ、顔はニヤける一方……。





「ウソつくなって。明らかに夏休み前と態度違うじゃん。

オレ、そーいうのすぐ感じとるから……わかる」

わかるって、

なに~?




うわ、ヤバいぐらいに心臓

ドックドク鳴ってますが。




背中にピッタリくっついてる透にも

この音は聞こえてるのかな……。





「小堀のさ、視線。夏休み前から感じてた。

オレ、自分の気持ち隠すの得意だけど、小堀は苦手じゃん?

今までは照れなかったのに、最近はよくココ赤くなってる」





な~んて言いながら、

私の頬を軽く指で突っついてきた。