ラブシチュエーションアイツが弟?

「大和、買い物行ってくるから留守番しといて。

荷物届いたら、そこに置いてある図の通りに配置してもらえばいーから」

透は大和にそう言うと、

ひとりで玄関に行ってしまう。



買い物?

え、ひとりで行っちゃう?



迷ってるとルミに背中を押された。

「みちる! ふたりで行っといで~」

「え? わ……わたしもっ?」

「大倉に、ついでに近所案内してもらっておいで! 私たち留守番しとくから」

「う……うん」

近所案内してもらうっていう理由付きなら、

さりげないよね。

……ルミ、ありがと!




強がりな私の気持ちを読んでくれたのか、そんな風に言ってくれたみたい。

ルミは私にしか見えないように、意味あり気に笑っていた。