ラブシチュエーションアイツが弟?

そうは言ったものの、大和をニラんだのに透をニラんだと思われたら大変。

慌ててニラむのをやめた。




「透! はい、差し入れ」

お母さんに頼まれた菓子パンや飲み物を透に手渡した。

「お。サンキュー。気ぃきくな」

「えへへ……」



思わず笑顔になって

……しまった!

って、思った。



数日透と会ってなかったからね。

こんな素直に笑ったコト……今まであった?

“好き”バレバレじゃん!



透も私の反応に少し驚いてる。

「あ……。もらっとく」

そう言うと、私の手から袋を受けとり、リビングのテーブルに置いていた。



ヤバヤバ。

バレバレな行動は慎まなくちゃ。

襲われたらたまんないよ……。