ラブシチュエーションアイツが弟?

誰がすんだろ花の手入れ。

私はやんないよ~。




このマンションに入るとき、1階の自動扉の前で部屋番を押し、透に鍵を開けてもらった。

『上がったら、そのまま入ってきていいよ』って言われたから、

大和が透のウチの扉を開ける。





開くと、広めの玄関が目に入ってきた。

「うわ~、結構広いね」

みんなでズカズカ入っていく。





そしたら、リビングに透がいた。

うわ、初の私服だ。

ドキドキする~!

制服とはまた違った雰囲気。




「お~、透! 来てやったぞ」

相変わらず偉そうだな、大和は。

あんたなんて必要ないっての。逆にジャマだよ。

ジロッとニラむと、私のとなりでルミがクスクス笑っていた。




「みちる~。そんな顔しないの。……大倉に引かれるよ?」

「いーもんね、別に」