「なにするの?」

「ん、別に。ギューッてしたいだけ」

ギューッ!?

よけようと思ったときには、もう遅くって

うしろから、透にギュって抱きしめられていた。



透の顔を、頭上に感じる。



うっわー、心臓、止まるっ!

殺される~!!

即死だ、即死!



アホなコト考えながら、私の胸の前で組まれた透の両腕を

必死で引き剥がそうと、格闘。



それなのに透の力は結構強くて、ビクともしない。



「マズいよなー、一緒に住んだら……襲っちゃうかも」