「梓ちゃん・・・?」
「あっ・・・」
「今ね、純也の診察だから。抜けてきたの・・・」
「・・・」
梓ちゃんは何もしゃべらない。
いや、しゃべろうとしない。
「あんたさ・・・」
「え?」
やっと梓ちゃんが口を開いた。
梓ちゃんはいすに座ると私にこう言った。
「純也があとどれぐらいで死ぬって・・・。考えたことある?」
「・・・そんな不吉なこと言わないで!」
「それじゃあ。純也がもし明日いなくなるかもって、不安になったことある・・・?」
「だから、なんでそんな不吉なこと・・・」
「あんたはそんなことないって・・・。どうせ思ってるんでしょ?」
「・・・それが何よ・・・」
そう言うと梓ちゃんはため息をついて、
くすっと笑った。
何がおかしいの・・・。
「違う。ホントはそう思ってるつもりかもしれないけど、もしかしたら・・・って思う自分を押さえつけてる・・・。そうなんじゃないの?」
そっ・・・そんなこと・・・。
私は言い返す言葉がなかった。

