魔王に捧げる物語

どう?
じゃない………。



イシュをチラりと見ると苦笑いが返ってきた。


「………すごいのね」


気のない返事をすると、


「……悪かったよ」


しおらしく謝り、そして一瞬で元の姿に戻った。


さすがに、謝ってくれたのに怒り続けるわけにもいかなくなって、


「ううん、いいの」


と、言うしかなかった。



ニルの頬の痕も消えていて、不思議に思ったが彼らの不思議は今始まった事ではないので聞かなかった。