たまたま、図書館に行っただけだった。



そしたら。

君が…幸村さんがいたんだ。



後ろから、驚かせようとしていたのに。


あいつが…山南さんがそこにいた。



また君を…幸村さんを傷付けるんだ…!


君は、僕のことさえ覚えていればいいっ!



幸村さんは、思い出さなくていいんだっ!



気付いたとき、俺はもう走り出していた。