『雅人、バイク借りてもいいか?』 『おぅ。いいよ〜』 と言いながら、雅人くんが慎司に鍵を渡した。 その鍵を受けとり、バイクのエンジンをかけ始めた。 その様子を、ぼんやりと見守っていると 『デート、楽しんできてね〜』 と、ニコニコしながら、慎司に聞こえないくらいの小声で雅人くんが言った。 「…えっ!?」 なんで、分かったのー?? そんな…改めて言われると…恥ずかしくなるよぉ…。