『…なに?』


と、寝転がったまま、迷惑そうに見上げながら言った。




ど、どうしよ…!


完璧に起こしちゃったよぉー。



しかも、
すっごく不機嫌そうだし。



「あっ! あの…五十嵐くんだよね?」


『そうだけど?』


って、こちらを見ずに素っ気なく答える。



確かに…ちょっと怖いかも。



でもでも、先生に言われて来たんだし



ここで引き下がる訳には、いかない!



「あの…私、五十嵐くんと同じクラスの松澤絵里奈っていうんだけど…」


って…こんなこと言いたかった訳じゃないのに。



さっきから
私、ビビり過ぎだよぉー。