…でも、 『なんで、それ俺に聞くの?』 雅人くんにも笑われてしまった。 「えっと…。それは、その…五十嵐くん本人には、聞けないから…」 『なるほどねー』 そう言ってるけど、絶対怪しんでる。 でも、この際仕方ない…! もう、とっくにバレてたのかもしれないしね。 『慎司は…』 雅人くんが何か言いかけたその時、 ―――‥ガチャッ! と、勢いよく扉が開いた。