「お引取りください……」 やっとのことで、声を絞り出した。 「あなた、何をおっしゃってるのかお分かりなの?」 「だから、お引取りください。 雄太はわたし一人の子です。 雄太を手放す気なんて毛頭ありません。 お話することはありません」 執拗にドアを叩く音を耳に入れまいと、あたしは布団を被ってうずくまった。 その女の顔を見る気さえ起きなかった。