インターン・シップⅡ


“ハルくん”って…社長のことだよね?

私が社長の…何??


お姉さんの発言に首を傾げていると、私の頭の上に浮かぶハテナが見えたのか、


「あぁ、ごめんごめん!
とりあえず中入って」


そう促し、有名店に入れてくれた。


ヘアーサロンって横文字で言ってるけど…要は美容院だ。


表でクルクル回ってる理容店じゃないものの、髪を切ることに変わりない。


だけど…私が今いるここは…最早、異世界だ。


美容院って形容の仕方はダメだ。床屋や散髪なんてもっとダメだろうけど…。


もうそこはまるで…エステのような、スパのような…。

お洒落で品のある装飾、落ち着いた照明に窓から入る光の差し込み具合。


全てが私を場違いだと言ってるように思えた。