不安を帯び、伏し目がちに伝えられた最後の言葉に私は口早に否定した。
「ち、違いますっ!
あの店を辞めれて、辞めさせてもらえて私は自由になりました。
それは全部社長のおかげだし、ホントに感謝してます!!」
「だったらっっ!………何で負い目に感じるんだ?何で何も言えないんだ」
「そ、それは……」
「言えよ、サツキ。
俺たちはこうやって大事な事を言葉にしなかった。言わなくてもわかるだろうって俺は思ってたし、お前は言いたくても言えなかった。
もう同じ失敗は繰り返したくねぇし……お前をこんな目に合わせたくねぇんだ」
そう言って繋がれてる手にキュッて社長が力を込めたのがわかった。
その力強さと優しさに。
それから手から伝わる温もりに背中を後押しされて……覚悟を決めた。

