「何の良案も浮かばぬまま時間だけが過ぎて、やっとお前が出てきた。
でもお前は……あんな態度だろ?あれはまじでムカついた。
まぁでもおかげでふっきれたし、今に見てろっ!て思ったけどな」
そう言って、やっと社長は笑った。
この話をして私を傷つくのを恐れてる社長の方がよっぽど傷ついてる気がしてたから、ちょっとだけど笑顔が見れてホッとした。
「一番手っ取り早い方法は…俺がお前の借金を変わりに一括返済して、お前はあの店を辞めてうちで働きながら俺にちょっとづつ返していく。
……でもそれじゃあ何だか俺がお前を買ったみたいだろ?
そう思われんのも嫌だし、何よりお前を金で縛ってるみたいで嫌だった。
だからあの賭けを思い付いたんだ。賭けに勝てば晴れて自由の身だ。文句ないと思ってたんだけど……違ったみたいだな」

