「………え?」
「話は最後までちゃんと聞け。
はっきりさすのは、お前が負い目に感じてる賭けの話だ。
大体…俺はふってねぇし終わってねぇ。縁起でもないこと言うな」
やれやれと、ぶっきらぼうに社長はそう教えてくれたけど…こういう時ってどんなリアクションとればいいんだろ……?
どうやら別れ話じゃないことに、それから終わってなかったことに喜んでいいの?
でもこれからする話は楽しい話でもなさそうだし…。
あれやこれやとくだらないことが頭を駆け巡り…だけど自然に緩んでしまうほっぺたにキュッて力を入れて耐えていると。
「あんな賭け……俺のただのエゴだ。
お前が気にすることでも、ましてや負い目に感じる必要なんてねぇんだよ」
ため息と共に吐かれたあの日の賭けの話に私も気を引き締めて静かに耳を傾けた。

