だからやっぱりこれ以上好きな人を苦しめちゃダメだと思って…。
名前を呼ばれて舞い上がって、繋がれた手にときめいてる場合じゃなかった。
そっか…。社長は…ちゃんと終わらせにここへ来たんだ。
何か…自分が情けないやら、虚しいやら。
気が抜けた私はもう自棄になって開き直った。
「はっきりなんか…しなくていい」
「……あ?」
「こんな面と向かって、今更またフラれるとか…もういい。
もうわかってますから。私、終わったってちゃんとわかってますから。
だからもう…そっとしといてください」
繋がれてる手を解こうとブンブンと振ると、さらにギュッと力を入れて握り締められた。
「ちょっ…もう、離してくださいよっ!」
「誰が離すかっ!逃がさねぇつったろ!?」

