「…社長は悪くない…!」
だから謝らないでと続くはずだった私を遮ぎるように社長は、繋いだ手に力を込めて震える声で言葉を紡ぐ。
「守ってやれなくて。気付いてやれなくて……ごめん…」
「―――――…!!」
「あの男から全部聞いた。
お前らが一緒に住んでる理由も、間違いが起きようがないってことも。
それから…俺がお前にしたことでお前に負い目に感じさせてたことも…。」
「違いますっ!あれは…その…っ!」
「いや、いいんだ。もうこの際はっきりさせよう。」
目の前が一瞬にして真っ暗になった。
正直、社長がここへきてくれた時…一瞬私の心は喜びで跳ねた。
少しはまだ望みが残ってるのかなって。
都合良くもそんな風に思った。だけどそれと同時に私はやっぱり社長が好きなんだって実感もした。

