でも今千ちゃんに言ったことは嘘偽りない私の本心だ。
もう…仙人みたいに山奥に住みたい。人里離れ、人目に触れずひっそりこっそり1人で生きたい。
だけどそれは、今までこんな私の面倒をみてくれた千ちゃんやヨウにあまりにも失礼だ。
自分勝手だし、散々迷惑かけといて今更1人にしてくれはないだろう。
だからもう…こんな自分勝手な私に一生懸命になってバカバカしいって呆れて、怒って『勝手にしろ』って突き放して。
じゃないと…私はいつまでも甘えてしまうから…。
だけど千ちゃんはイスに座ったまま動かないし、もう何も言わなかった。
お互いが口を閉ざし、ただただ…重苦しい空気が部屋を満たしている時だった。
足音やノックされた音も気配もなく、突然、バーーー…ッッン!!…って勢いよく部屋の扉が開いた。

