睡眠薬なんて使う必要ないぐらいに簡単に眠りに誘われてたのに。
誘われた先は……現実の延長線のような過酷な夢の世界。
眠ってる時ぐらい誰にも邪魔されず、頭の中も何にも占領されずにただ眠りたい。
そう思って……睡眠薬を飲み出したのが始まりだった。
だけどいつしか規定量じゃ効かなくなって…。
徐々に徐々に…1回に飲む量が増えていった。
千ちゃんとヨウに止めさせてもらえなかったら今頃は……まだ飲んでたかもしれない。
千ちゃんが私を薬断ちさすために一番最初に思い付いた案は……『心療内科』だった。
『何とかしたいけど…俺、専門外だからよくわかんねぇし…。
だからプロのカウンセリング受けてみたらどうだ?』
そう言って、『心療内科』っていうパンフレットをくれた。

