あの日より少し前、当直の千ちゃんにメールで社長にすべてを話すってことを報告をした次の日から始まって…。
あの嵐の日の出来事、そして家に帰り着いてからの話。
それら全部を話終えて、漸くさっき自分でも大体を思い出したってことも伝えた。
「記憶がね…曖昧なの。
断片的っていうか…所々は覚えてるんだけど、肝心なところが抜けてるの。
例えば…蓮司さんに…あ、蓮司さんっていうのは社長と共同経営者で、つまり蓮司さんも社長なんだけど…。
あ、そうじゃなくて。まぁとりあえず、その蓮司さんに何か言われたような、私も言ったような…?
それからどうやって家に帰ったかもわからないし、何で服を着替えなかったかもわかんない。
あんだけずぶ濡れになったら普通、着替えるでしょう?
それに薬だってそうよ…」
「……ん?」

