インターン・シップⅡ


「サツキは『依存症』だ。

それは睡眠薬の効果で眠ってるんじゃない。睡眠薬を“飲んだ”っていう事実から安心して眠ってんだよ」


「飲んだ事実?」


「いいか?本来、薬剤っつぅもんは口から飲んで食道を通って胃に入る。

それから胃で溶かされて体に行き渡って徐々に効き始めるんだ。

術前処理で麻酔をかけてポクッと一瞬のうちに眠るのとはわけが違う。ましてや市販されてる睡眠薬なんてのは大概が睡眠導入剤だ。

病院で処方されてる睡眠薬程の効き目はないだろう。

だからサツキは薬を飲んでその効果が現れる前にもう眠りに落ちてんだよ。

つまりは、もし俺がサツキの睡眠薬をビタミン剤に中身を入れ替えたとして。サツキはそれを知らずに飲んだとして…。

それでも結果は一緒だろう。サツキはきっとぐっすり眠ってるよ」