そのおかげでハッ!!と我にかえり、何を馬鹿なことを…と首を振った。
その場を離れ、窓辺に立つと外は相変わらずの嵐。
最上階のここから見える光溢れる町並みを見下ろし、気を落ち着けようとしたけど………。
普通でいよう、もう忘れよう。
そう思えば思うほど何も手につかず……簡単にさっきの嵐の中の出来事が蘇ってくる。
頭を振って頭の中から追い出そうとも、酔っ払ってコテッと寝てしまおうとどれだけお酒を飲んでも。
簡単に蘇ってきては私の頭を心を支配し、雁字搦めに縛る。
落ち着け、落ち着け…。
もうここにカオリさんはいない。あの人は事情を知らないからあんな風に言ったんだ。
大丈夫、大丈夫…。
自分を抱き締めるように掌で腕を擦り、何度も深呼吸を繰り返した。

