「…う、うん。そうだね」 理由はどうあれ…サツキちゃん? 早く、目を覚ましてよ。 君に…伝えたいことも謝りたいこともいっぱいあるよ。 もう一度…俺たちに笑顔を見せてよ、サツキちゃん。 ―――――…。 ――――――…。 俺たちの祈りが届いたのか… 「お姫さん、目覚めたぞ」 そう言って本田医師から電話がかかってきたのはそれから3日経った金曜日のことだった…――――――…。