インターン・シップⅡ


「ヨウは改めて店の親父さんに頭下げて謝ったんだけど、親父さんの方が謙遜されちゃって…。

『もう十分よくやってくれた』って。『もうじき息子もギプスが外れるから店は大丈夫だから』って…。

そんな言葉が欲しい訳じゃないのに、親父さんはそうとしか言わなかったってさ。

だけど最後に…『娘の事は忘れてくれ』って言われたらしい」


「…どうして…ですか??」


「たった一言…『住む世界が違う』って…言われたって」


「…………!!」


「『あんたにしたら若い内の経験かもしれないけど、俺にしたら可愛い娘だ。

どうせ、親の決めた育ちのいい女と結婚すんだろ?それまでの遊びなら他を当たってくれ』ってな…。

まぁそこまで言われてたら、さすがのヨウもカチンッ!ってきて反論したけど…説得力ねぇよ」