インターン・シップⅡ


ハハハ…って…。

笑っていいやら、かといって何て言ったらいいかわかんねぇし…。


「何か…すげぇっすね…。複雑っつぅか…」


無難なそんな月並みな言葉しか出てこなかった俺。


だけど本田医師はあっけらかんと「そうか??」なんて言ってのける始末。


「俺なんか全然だぜ?むしろ謳歌してるしな。

俺よりヨウのがすげぇ…っつぅか、複雑だぞ?」


…?ヨウ…??


揃って首を傾げる俺たちの頭の上に浮かぶハテナが見えたのか、本田医師はフッ…って小さく笑った。


「実名は伏せるけど……ヨウの父親は政治家なんだ。

しかもかなりの大物…」


「「…ぅぇぇぇええっ!?」」


ヨウが!?
あの…チャラチャラしたヨウがっ!?


俺たちは自分の耳と目を疑った。