インターン・シップⅡ


「そうだ、アイツ……。
朝、出社した俺に『話したいことある』って…。

『時間空けてくれ』って……!」


ハルはそう言って頭を抱えた。


俺には何のことかさっぱりわかんないけど、ハルの中にあった点が線で繋がったようだ。


でもそれによってさらにハルは自分を責めているようだけど…。


そのハルの様子を見ていた本田医師は、やっぱりか…と言う風にため息を吐いた。


「あんたら…お互いを想い合い過ぎてすれ違ってんだよ。

大事なもん、見過ごしてんだよ」


さっきまでの険悪さも、怒りも嘘だったかのように本田医師はそう言った。


そして…。


「伝えれなかったサツキの話……俺がしますよ」


穏やかにそう続けた。