するとハルは沈黙するかと思いきや、以外にもすんなり口を開き淡々と話した。
「俺のツレが…アイツを調べた。」
「………それで?」
「調べて得た情報をアイツに言った。
『金が目当てなんだろ』って。
『この売女がっ!』って。」
「何だとっっ!?」
「……落ち着けよ。
ツレは知らなかったんだよ。アイツがもう足洗ったことも、何でそんなことしてたのかも。
まぁ……知らなかったからって許されることじゃねぇけど、そいつに非はねぇんだ」
「……あぁ!?
ツレだか何だか知らねぇけど、許せねぇだろうがよっ!
何を呑気に構えてんだ、てめぇっ!」
怒りに任せて、ガッ…とハルの胸倉を掴んだ本田医師を俺は止めに入って叫んだ。
「ま、待てっ!
お前ら場所を考えろっ!」

