インターン・シップⅡ


「そんな思い出話がやがて身の上話に変わり…。

普段は抱えてることも忘れているのに、酒の力かみんな幾分饒舌になってしまい…それぞれの胸の内を吐露してました。


泣いて笑って、散々飲んで話し合ったら絆が深まって…。

気がついたら3人共リビングで大の字になって寝てましたよ。

やっ…と、睡眠薬なしで眠れたサツキが目を覚ました時、『ありがとう』ってぎこちない笑顔で言ってくれました……。」


笑顔でその時の話をする本田医師の横顔はとても満足そうだった。


その顔を見てたら、この2人に男と女の“愛情”はないな…って俺は思った。

男女の“友情”でもない、もっと強い…例えば、兄が妹を心配するような“家族”のような物。


血では繋がりえないけど、深い絆が本田医師とサツキちゃんとヨウを結んでる。