インターン・シップⅡ


「そもそも『眠れない』なんて経験、社会に出てからは特になかったことですから…。

俺なんか日中、気を張って気も使って頭も使って…散々疲れて帰って来たらもうバタンキューですよ。

だから“眠れない”っていうサツキの気持ちはわかりませんでしたが、眠りたいのに眠れないっていう気持ちだけはよくわかりましたよ…。


それから1~2月ぐらい経ったかな??

色々試しては失敗に終わり、閃いては実行して失敗し…その繰り返しで、とうとう案も出尽くしたある夜、もう諦めて今夜はみんなで飲もうってことになりました。

サツキは酒が強いですからね、こっちも散々飲まされましたよ。

“ほろ酔い”なんてとっくに通り過ぎて、飲み過ぎに差し掛かる頃……思い出話に花が咲きました。

元々、サツキとヨウは高校が一緒で、俺とヨウは地元が一緒ですから共通の話題は多々ありました」