「俺たちはみんな生活時間がバラバラで、一緒に住んでいると言っても滅多に顔を合わすことがなくて…。

だから尚更、たまに会った時のサツキのやつれ具合が気にはなりましたが……聞いたところで俺にはどうしてやることもできませんし、干渉しないのがルールでしたから何も言いませんでした。


でも……何度かサツキが寝る前にキッチンで結構な量の錠剤を飲むところを見かけたことがあって…。

サプリメントか何かだろうって思ってたんですけど…ある時、サツキが直し忘れたその薬を見てしまって…。

それ…睡眠薬だったんです。


いくら干渉しないのがルールであっても、あんな過剰摂取するサツキを薬を扱う者としてやはり見過ごすわけにはいかず…理由聞いたんです。

そしたら……サツキ、全然笑えてない顔を無理やり笑ってこう言うんです………」