「ハルが会社を飛び出してからヨウって子に詳しく話を聞いたんだけど…。
サツキちゃん、遺書は書いてないらしいんだ」
「………遺書?」
「…あぁ。なかったって言ってた。
おかしいと思わないか?
サツキちゃん、前に俺たちに言ってただろ?
『彼氏に逃げられるわ、借金押しつけられるわ。しかもその形にストリップに売られて……。
正直、死んだ方がマシなんじゃないかって何度も思った。
そうしなかったのは………苦労して苦労して…女手一つで育ててくれた母を思えばできなかった。』って」
「………だから??」
「そんな死んだ方がマシかもって状態から解放された今、本当に死のうとしたんなら尚更母親宛の遺書なり手紙なりがあってもよくないか?」
「……そう言われれば…」

