『そんな奴等に、俺の女が部下だなんてバレてみろ。付け狙われんのがオチだ。
下心満載の奴等に言葉巧みに近寄られ、惑わされたり脅されたりすんのなんか目に見えてんじゃねぇか。
まぁ…それで済んだらまだましな方だ。
アイツのことを調べるような奴が相手だったらどうするよ?
まだ“あの事”から足洗って日が浅いのに、調べりゃ簡単にバレるぞ。
それで傷つくのは………アイツだろうがっ!
警戒しろって言うのは簡単だけどな、この世界の右も左も知らねぇアイツに、敵か味方かの区別もつかねぇだろうよ。
俺がいつでも守ってやれるわけじゃねぇんだ、アイツが自分で自分の立場を弁(わきま)えてくれねぇと………困るんだよ。』
切ない顔をして、弱音にも聞こえるハルの言葉は尤もだった。
確かに……俺たちに敵は多い。

