「すぐ救急車呼んで病院に運ばれたんだけど…。

何錠飲んだかも、何時に飲んでどれぐらい時間が経ったかもわかんねぇからとりあえず胃洗浄っつぅのをしたんだ。

でも…あれから2日は経つんだけど…。サツキ、まだ目…覚まさないんだ…」


そう言ってヨウがため息と共に全てを話し終えると、沈黙が部屋を満たした。


きっとそれぞれが今聞いた話を理解しようと必死なんだと思った。


俺も頭では今聞いた話を理解してるのに、どこか現実味がなくて。


今サツキちゃんの身に起こってる全てを知ってるこの男に聞きたいことは沢山あるのに。


何から聞いていいかわからない。

何て言えばいいのかわからない。


そんなことをグルグル考えていた俺とは反対にハルは……


「どこの病院だっっ!?」


ヨウを睨み付けながら、かなりの怒声でそう叫んだ。