「……何だよ?何かあったのか?」


急に黙り込み、なかなか続きを話そうとしないヨウにハルが催促する。


するとヨウは目を逸らして、伏目がちに、とても言いにくそうに…


「千ちゃんは言うなって言ったんだけど……。

社長さん、風邪引いたサツキの見舞いにきてくれるような人だし、俺は言っといた方がいいと思って…」


そう前置きして、チラッと上目遣いにハルを見た。


「サツキは…しばらくここには来ない。

…ってゆうか、来れない。アイツ…入院したんだ」


信じがたいその言葉に俺たちはまぬけにも…


「「………はっ!?」」


きれいにハモッてそう呟くしかできなかった。


それからヨウはこれ以上先は話すのも辛いって顔をしながら、さらに信じがたい事実を俺たちに告げた…―――――…。