当然の報いだろうとは思ったが…カオリは女だし、友達だ。
「…ハル。落ち着け」
未だ怒りに燃えるハルを宥めてから、一応仲裁に入った。
「カオリ…?
お前がどういう経緯でサツキちゃんを調べ、何を掴んだか知らないけど…。
俺たちは全部知ってるよ。
知った上で…サツキちゃんをここに採用したし…全部承知の上で、ハルはサツキちゃんを選んだんだ」
俺の言葉にカオリは息を詰まらせ、信じられないと、いや…信じたくないと、頭を振っていた。
「信じたくなくても…サツキちゃんはハルの彼女だ」
「嘘よっ…!!
だって…!あの女は…!!」
認めたくないとカオリは足掻くが、もう誰もそれ以上は何も語らなかった。
語らなくとも分かってくれ…と、俺たちは口を閉ざした…――――――…。

