それら全部を話し終えるとハルはガタンッ…!っと派手な音をさせながらイスから立ちあがった。
「そりゃ、お前……っっ!明らか、何かあったに決まってんじゃねぇかっ!!」
コイツ…人の話をきいてないんじゃないだろうか……。
「……うん、ハル?
あのね、確実に“何か”あったことはわかってんだよ。
でもその“何か”がわかんねぇし、何より心配してるから電話鳴らしてんだよ。でもこれまた繋がらないからさらに困ってんだって言ってんだよ」
“わかった??”と念を押して尋ねて、漸く…
「あ、あぁ…。」
少し落ち着いてくれたみたいだ。
だけどイスに座り直してからもまだ少しどこか上の空のハル。
………まったく。
そんなに好きなら突き放してんなよ。
…なんて、今のハルに言っても…聞こえてないか…。

