ザアァァァァ…。
電話を終えて静かになった部屋に聞こえてきた雨音。
雨…?
まいったな…傘あったかな??
そんなことを思いながら電気を消し、部屋を後にした。
「サツキちゃ~ん??
雨すごいんだけど、傘ってあったかなぁ~?」
下にいるサツキちゃんに聞こえるように大きな声をかけながら階段を下りてるんだけど……返事がない。
1階に下りついたけど姿も見えない。
……どこだ?
「サツキちゃ~ん…?」
キョロキョロと見渡してみたけど……いない。
「どこ行ったんだ??」
出入口の前に置いてあるサツキちゃん専用の受付にきて気がついた。
ドアが開いてる。
外に行ったのかな…?
そう思って外に出てみて…俺は自分の目を疑った。

