だからハルの言う『俺がいる輪が好きなんだ』って意味がみんな何となく分かってた。


俺たちの輪の中にずっといたいカオリは、“それなら仲間内の誰かとくっついたら…”って思いが100%なかっとは言い切れないと思う。


その“誰か”がハルなんだってみんな思ってた。

最初にしゃべりかけたのもハルだし。きっかけを作って、なんやかんやと相手してるのもハルだったから。


だけど…その後も何度告白しようとも気持ちは伝わらず。

受け取ってももらえず、否定され勘違いだと言われ続けたカオリはついに強行手段に出た。


自分の気持ちが本気なんだ、勘違いじゃないんだって実証したかったんだろう。


酒に酔って半分寝てるハルに向かって、自ら服を脱いで裸になると、「本気で好きなの。お願い…抱いて」…と迫った。