そんなカオリの一世一代の告白をハルは…


「お前は俺が好きなんじゃねぇ。俺がいる輪が好きなんだ」


…そう言った。


気持ちを否定された挙句、勘違いだとまで言われたカオリのショックは計知れず…。


でもハルの言う意味は何となくみんな分かってた。


仲間内の誰かに彼女ができるとカオリは決まって不機嫌になる。


みんな大体そうだろうけど、恋人が出来ると友達と過ごす時間は減るもんだ。


それが付き合いたてなら尚更だ。でもカオリはそれを嫌がってた。


それからたまに彼女を連れてみんなで飯食いに行ったりなんかした日にゃもう………不機嫌全開で場の空気が悪いったらない。


多分だけど…カオリは自分以外の女が輪に入ってくるのが嫌だったんだろう。


居場所がなくなるって思ってたんだろう。