おもしろい組合わせに周りの俺たちは冷やかしたり、からかったり。
そんな俺たちの輪にいつしかカオリが加わった。
野郎ばっかの中に紅一点だから余計に女の子たちからカオリはやっかまれてたけど。
でも…俺らと一緒にいるようになってからカオリはよく笑うようになった。
わがままなところはそのままだったけど…それでも楽しそうにしてたし、以前のようなトゲトゲした感じも大分薄れた。
カオリはやっと出来た友達がうれしかったんだろう。
それから…知らずに芽生えた恋心も。
だけど…近付けば近付くほど想いは募る一方で。
やっと出来た友達を失いたくないって思いと、友達以上になりたいって思いが責めぎ合ってた。
だけどやっぱりハルの特別になりたくて、勇気をふりしぼってカオリは告白した。

