委員会をサボるカオリにマジギレしたハル。
それはとても些細な出来事で。むしろ、そんなことでキレるハルの器の小ささを露呈しただけのことなのに。
それでも、いつも1人でいたカオリにとっては衝撃だった。
ケンカするとか、言い合いになるとか。
文句言われるとか、怒られるとか。
それらは“相手”がいないとできないことだから…いつも1人でいたカオリにとっては、全然些細なことなんかじゃなくて。
衝撃的で驚愕の出来事で。それからほんの少し…嬉しくて。
だからそれ以来、何かとハルについて周るようになったカオリ。
また話したいと思ったんだろう。近付きたいとも。そして……もっと知りたいとも思ったんだろう。
うざがるハルとそれに食らいつくカオリ。

