「ありがと、蓮司さん」


小さな声でお礼を言ったら


「わかればよろしい。

それから、サツキちゃんは笑ってないと魅力が半減だよ?

誰かと比べなくても、サツキちゃんが素直な良い子だって知ってるよ」


そう言って蓮司さんは2階へ帰って行った。


敵わないなぁ~…蓮司さんには。


全部お見通しで、言って欲しい言葉全部くれて…。


カオリさんと比べて…ちょっと卑屈になってた自分が恥ずかしい。


蓮司さんの言う通りだ。

社長が私のためにどんだけのことしてくれたか…。


私を救ってくれた社長のこと信じなきゃ…ね。


それにまだ1ヵ月なんだし、これからゆっくりじっくりお互いを知ればいいんだ。