インターン・シップⅡ


ホントは蓮司さんに言うべきことじゃないのかもしれない。


社長と蓮司さんは親友だし、私を含め一緒に働く職場仲間なわけだし。


この話をしてしまって蓮司さんが私と社長の板挟みになってしまったり、変に気を使わせてしまうんじゃないかって一瞬頭を過ぎった。


でも…誰かに聞いて欲しかったのも事実で。


リサにも話せなくて八方塞がりだったし、何より蓮司さんは最初から私たちのことを知ってる。


私の過去も、付合いだした経緯も。今更隠しても仕方ないし、蓮司さんなら信頼もできる。


そう思ったら………安心して全てを話した。


カオリさんと社長がキスしてたこと。

それが口火となって社長とこじれたこと。

「もうお前がわかんねぇ」って言われたこと。


それらを話してる間、蓮司さんは何も言わずにただ静かに聞いていてくれた。