「バイトくん達が雑用や資料集めをしてくれるから俺たちは自分達の仕事に専念できてた。
でもサツキちゃんは今までのバイトくん達以上に働いてくれるから…俺たち甘えてたんだよね」
「……?どういう意味ですか??」
「俺もハルも“余裕”ができたんだ。
サツキちゃんがうちに来てくれてから雑用はもちろん、それ以上のことも助けてくれる。
おかげで今まで手いっぱいで仕事に追われてた俺たちに少しの余裕ができた」
「……余裕?」
「余裕ができて…今までしたくても出来なかったことや、挑戦したくても諦めていたことが出来るようになった。
可能性が広がって、仕事の枠も広がって…正直楽しかったよ」
そう言って自嘲的に笑う蓮司さんを見て「あぁ…だから最近忙しかったんだ」と納得した。

