「悪い奴じゃないんだよ?
ただ…コミュニケーションの取り方がわかんないんだ。
卒業してから国に帰ったみたいだし尚更ちょっとね…」
「…え?国??」
「うん。
あれ?わかんなかった?
あいつ、クォーターなんだ。ちょっと日本人離れした顔してんだろ?」
道理で…あの素晴らしいプロポーションは異国のなせる技かぁ…。
「今はハワイ…だったかな??
マリンスポーツの会社やってんだよ」
あぁ、だからこんがり小麦色なわけよね。
聞けば聞く程納得…。
「しばらくこっちにいるみたいだからここにもくると思うんだ…。
だけど、気にしないようにねっ!
誰に何と言われようと、ハルが選んだのはサツキちゃんなんだからね」

