散らかっていた蓮司さんの部屋も何とか片付き、ラッキーなことに急ぎに選別した中に私が出来ない仕事はなかった。


後回しに選別した中にある私には出来ない仕事は蓮司さんに渡して…。


そうこうしてる内に打合わせに行く時間が迫り、蓮司さんは身支度を整え始めた。


頭をセットしヒゲを剃り、シャツも着替えてネクタイもビシッとしめて。

良かった…。
格好だけでもいつもの蓮司さんだ。


打合わせに必要な書類や資料を最後にサッと目を通した蓮司さんはそれらを鞄に詰め込みながら…


「じゃあ、悪いけど後のことはよろしくね!

あ、それから…もし可能なら明日も出て来てもらえたら助かるんだけど…いいかな??」


申し訳なさそうに聞いてくるもんだから「もちろんっ!」と胸を叩いてみせた。