私たちは…仕事上のパートナーなら上手くいくのかもしれない。


でも恋人となったら…無理なのかも。近過ぎてぶつかり合ってしまう。


“お前が分かんねぇ”…か。


恋愛に不慣れで、誰かと付合うことすらあまり経験がない私でもわかる。


これは…終わったんだろう。

社長と…終わった。


呆気なく迎えた終焉に涙すら出てこない。

感慨深いものも、込み上げてくるものも…何もない。


もう…考えるのも面倒だ。


やっぱり恋愛なんて…するもんじゃないなぁ~…。


…なんて考えてる時だった。


「…おわっっ!
ビッ……クリしたぁ…。

な、何してるの?サツキちゃん…??」


休憩がてらコーヒーを飲みに降りてきた蓮司さんは、床にへたりこみボ~っとする私に驚きの声を上げた。