昨日からの会いたい気持ちなんてどこかに吹っ飛び、むしろ逃げ出したい…。
そう思っていたら………社長の登場を知らせる出入口のドアが開く音が聞こえてきて。
そうしたらその瞬間、急に緊張が走り背筋がシャキッと伸びた。
「おっと…!
さぁ~…仕事仕事~!」
同じく社長の登場に気付いた蓮司さんは、そんな白々しい言葉と共にコーヒーを持って去ろうとする。
「…え、ちょ、まっ………!」
『1人にしないで…!』
今まさに口からそう発しようとした瞬間……コーヒーを求めて社長がこちらにやってきてしまった。
「おはよ~、ハル。
サツキちゃん今日から復帰だよ~」
すれ違いざまに社長にそう声をかけた蓮司さんは『面倒なことに関わりたくない』と言わんばかりの背中を向けてさっさと2階へ去った。

